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まちづくり と住環境

※あいうえお順

 
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生活・詩情建築家 谷口吉郎 ~白い雪片のように清冽な意匠心~

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仙田 満【監修】
松野高久【著】

 

 

定価:3520円(本体3200円+税)
体裁:A5判並製、図版(写真)349点 426頁
発行:2022年12月
ISBN:978-4-89491-391-2



新刊 


建築家谷口吉郎を文学的な視座から掘り下げる
 日本の近代建築を代表する谷口吉郎の建築論については、すでに多くの研究者によって出版されています。本書は日本の伝統文化と工業と文学、科学技術と環境など、詩的で美しい建築の谷口建築の源泉を探るものですが、谷口と昭和期の同時代を生きた多くの建築家、文学者や芸術家との交流について、膨大の文献資料を検証しその関係文献を要所、要所に配置しながら谷口吉郎の人物像を解き明かしていく点が秀逸です。
 建築家谷口吉郎をこれまでにない文学的な視座から掘り下げた新たな作家論であり評伝です。

【主要目次】
監修によせて―谷口吉郎研究室の思い出(仙田 満)
はじめに 谷口吉郎―古典から学ぶ「ユマニスト」・新古典主義建築家
第Ⅰ章 ヒューマニズムの「生活・詩情建築家」―日本には日本の家
第Ⅱ章 「ギリシャの教訓」―「アテネのパルテノン神殿」憧憬新刊
第Ⅲ章 科学(建築)と芸術(文学)の二元性―「両頭の蛇」的問題
第Ⅳ章 「茶の心」―千利休の影響
第Ⅴ章 「環境学的建築」―風圧・温度と室内気候
第Ⅵ章 「日本的なるもの」と「合一」―「民衆の造形物」
第Ⅶ章 「まとめ」―谷口吉郎・吉生による「日本性の普遍化」
おわりに 谷口の葬儀の「白い梅の花一輪」と臨終の謡曲「翁」
あとがき 清浄なる意匠心を次の世代に「花」として
引用参考文献─著書・論文リスト

著者からのアピール
 建築家・谷口吉郎(1904-1979年)の業績は、2019年に開館した「谷口吉郎・吉生金沢建築会館」に展示され、そして2014年に刊行した復刻新版の『谷口吉郎著作集』(淡交社)に谷口吉生により詳細に全作品が紹介されている。
 谷口はモダニズム建築から転じて「藤村記念館」(1947年)など、日本の風土に根ざした日本の近代建築を設計した人として建築史上の評価は高い。しかし死語40年を経た今日、日本の設計界の建築思潮は世界に共時的なデザインの影響により、「風土」とか「日本らしさ」はもはやその対象ではない。
 また、戦後の清貧思想による生活重視の建築は、「茶事」という芸術生活にしかなく、今では世界的な欧米建築と共にあり、その独自性を欠いている。このような時代に谷口が青少年時代を過ごした金沢での原体験と文学的な原点を記録することは重要である。しかし私は、先輩である仙田満先生とともに恩師である谷口吉郎先生を追慕するという建築家としての個人的な理由もある。東工大関係者のみならず、多くの皆様にご拝読を願います。
 
 

地域福祉論の生成と展開

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醍醐秀雄・著

 

 

定価:4950円(本体4500円+税10%)
体裁:A5判・並製・416頁
発売:2022年11月10日
ISBN:9784894914032



新刊 


社会福祉の到達点とも言える「地域福祉」の理念・概念がどのように生成し展開してきたのか、その軌跡を辿ることにより、地域福祉論の現時点における到達点と将来への展望を明らかにする。

目次
序 章 英国におけるコミュニティケアの生成
第一章 生成期の地域福祉論と地域福祉論の枠組
第二章 日本型福祉社会論への対峙と地域福祉論の新展開
第三章 福祉八法改正と在宅福祉の展開
第四章 介護保険・社会福祉基礎構造改革下の地域福祉論
第五章 地域包括ケアシステム論の展開
終 章 地域福祉の新たな展開に向けて
 
 

まちづくりプラットフォーム ~ヒト・カネ・バショのデザイン~

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まちづくりプラットフォーム研究会 [編]

 

卯月盛夫
杉崎和久、朝比奈ゆり、土井良浩、角屋ゆず、
藤倉智弘、肥山美奈子、市川徹、深江多美子

 

定価:本体1,200円+税
体裁:A5判・並製、132頁
発行:2022年3月
ISBN:9784894913981

※品切れ 重版未定



新刊 


今日の地域課題を解決させていくには、それにふさわしい「ヒト」と「カネ」と
「バショ」の3つの要素を満たす「プラットフォーム」こそが必要である!


今やさまざまな領域で使われるプラットフォームという言葉。本書では住民の主体的なまちづくり活動を支える"土台"として、地域課題にむけて取り組む各地の事例からプラットフォームの機能・役割について検証。新たなまちづくりガイド本。

はじめに
序章 プラットフォームへの期待
地域を取り巻く状況/行政資源を活用したまちづくり支援/多様な主体が持つ資源を紡ぐ、まちづくりプラットフォーム
第1章 創造的なプラットフォームのポイント
プラットフォームの二層性/「ヒト」「カネ」「バショ」の3要素/【イラスト集】プラットフォームのバリエーション
第2章 プラットフォーム×ヒト ~プラットフォーム・マネージャーの役割~
組織も領域も横断する伴走型マネージャー/地域を歩いてつなぐ、アウトリーチ型マネージャー/隠された力を引き出すエンパワメント型マネージャー/自分から行動するマネージャーたち
第3章 プラットフォーム×カネ ~プラットフォームの課題解決力を高めるカネの力~
まちづくりに「カネ」を提供する仕組み/プラットフォームにおける「カネ」の役割
第4章プラットフォーム×バショ ~プラットフォームを効果的に機能させるバショづくりのヒント~
「バショ」を活かしたプラットフォームづくりの3つのケース/「バショ」を活かしたプラットフォームづくりのヒント/バショづくりのすすめ
第5章 プラットフォーム×会議の対話と協議の手法
プラットフォームの二層構造と課題が解決に至る過程/課題を把握する手法/課題を共有する手法/課題の解決策を協議する手法/課題の解決策を実施する・検証する手法
第6章 自治的コミュニティの構築へ
第一歩を踏み出すために/将来への展望
 
 

現象のデザイン  自然美が出現する庭をつくる

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埴生 雅章 [著]

 

定価:本体2,200円+税
体裁:A5判・並製 口絵カラー(8頁)、224頁
発行:2020年11月
ISBN:9784894913820


正誤表

 


【プロフィール】
1948年、富山県小矢部市生まれ。
1972年、東京大学農学部を卒業(緑地学専攻)。
1973~2008年まで、富山県職員(都市計画課長、土木部長等歴任)として富山県民公園太閤山ランド、富岩運河環水公園などの計画と事業に携わる。
博士[農学](雪景形成手法研究)。
2008~2015年、(公財)富山県民福祉公園副理事長。
現在、「アートハウスおやべ」のアートプロデューサーや小矢部市芸術文化連盟会長等の職にある傍ら、絵画・インスタレーション(現象造景)の制作を行なっている。また、木曾義仲公戦勝祈願社・国指定重要文化財社殿として知られる埴生護国八幡宮の宮司を1986年から務めている。

<自然観と庭との関係>を問い直した待望の書
著者は、長年富山県の都市計画課に在職し公園づくりなど緑行政のエキスパートとして活躍されました。緑地学から学んだ豊かな知見と経験を活かしながら、「自然美が出現する庭」を、どのようにつくられるのかについて問い直すと同時に、庭の成り立ち―古語や神話を通して歴史的視点からも考察しています。また実際に水、雪、空などをかたちにし、現代の生活空間に取り入れて様々な造形美についても試みています。300点近くの写真と図版の掲載はビジュアル的に参考になる1冊です。

本書を推薦します!!
緑行政に優れた実績を残された埴生さんの卓越した感性に基づく自然美を活かす造形力に驚かされます。
【環境建築家 仙田 満】

【主要目次】
はじめに
第Ⅰ部 「自然美が出現する庭」の試み
第1章 実 験―水雪の小庭〈実験庭園〉 第2章 出 遊―空に遊ぶ形〈空間造形〉
第3章 感 知―天地の気配〈卓上板庭〉 第4章 邂 逅―水底の影に〈水中板庭〉

第Ⅱ部 「自然美が出現する庭」を考える
第5章 現象を活かす―公園での試み再考
 ●自然に習う―庄川の河原 ●マンダラと霧―百年の泉  ●気流を見る―霧のパフォーマンス ●冬の公園を愛でる―雪美の庭  ●地形を活かす―赤土の庭●自生する木々―現象としての樹景  ●水面の力―環水公園の成り立ち
第6章 庭の始まり―古語に探る
 ●ニハ(庭)―地面と水面●ノスヂ(野筋)―起伏する大地  ●スハマ(州浜)〈その1〉―風景の文化
 ●スハマ(州浜)〈その2〉―始原の島  ●タマシキ(玉敷)―地表面の作法 ●コノモト(木本、樹下)―天地を結ぶ
 ●カゲ(影)―水鏡の美学 ●カゼ(風)―天象と精霊 ●ユキ(雪)―冬の花  ●トシ(年)―季節はめぐる
第7章 庭の転換―地球が造る
 ●砂の島にて ●身近な探索 ●自然と人為 ●造形と自然 ●州浜の生成 ●水流が描く ●天地の間に
 ●庭の転換へ
第8章 現象のデザイン―発想と方法
 ●庭と自然―〈切れ〉と〈つづき〉の視点から ●人と自然の役割―〈つくる〉と〈まかせる〉の間
 ●自然美の出現―現象を活かすための〈働きかけ〉●自然の探求―形成の原理を〈とらえる〉
 ●自然を学ぶ―〈観察・共感・よろこび〉 ●身近な現象―〈あたりまえ〉の中の〈ふしぎ〉
引用・参考文献
あとがき

■正誤表

口絵 63、5生かした活かした
本文88図2舟溜まり船溜まり
1193うきじまり、そりたたしてうきじまりそりたたして
187写真(右)の説明文2行目乾燥後の状態運搬と堆積の最中の状態
写真(左)の説明文2行目運搬と堆積の最中の状態乾燥後の状態
219宇佐美寛訳訳宇佐美寛訳
220(平凡社東洋文庫、平凡社東洋文庫、
 
 

住宅の世代間循環システム  — 明日の社会経済への提言

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住総研 住まい手からみた住宅の使用価値研究委員会[編]

著者一覧(執筆順)
野城智也  東京大学生産技術研究所教授
園田眞理子 明治大学理工学部建築学科教授
齊藤広子  横浜市立大学都市社会文化研究科教授
池本洋一  リクルート『SUUMO』編集長
中川雅之  日本大学経済学部教授
中林昌人  既存住宅流通研究所所長
大垣尚司  青山学院大学法務研究科教授
森下有 東京大学生産技術研究所助教

定価:本体体2,000+税
体裁:A5判並製 264頁
発行:2019年4月
ISBN:9784894913738



住宅の世代間循環の流れをつくる
既存住宅が市場のなかで世代を超えて循環的に利活用することは、社会経済的にも大きなプラス要因である。住宅の世代間循環・移転という流れをつくることが喫緊の課題であり、今が変革のチャンス。本書は住まいの未来を「世代間循環」という観点から考察する。
■主要目次
はじめに―いまが変革のラストチャンス……野城智也
《第1部》団塊世代が形成した郊外住宅ストックの世代間移転とその可能性
まえがき……<野城智也>
第1章 既成の郊外住宅地の持続と世代間移転の可能性……<園田眞理子>
第2章 まちの魅力をつくりこむ主体は誰か……<齊藤広子>
第3章 郊外住宅はミレニアル世代に「リブランディング」できるのか?
……<池本洋一>
【パネルディスカッション1】
団塊世代が形成した郊外住宅ストックの世代間移転とその可能性
《第2部》住宅の使用価値の実体化の可能性
まえがき……野城智也
第4章 使用価値をもとにした取引ができる市場を創るには……<中川雅之>
第5章 住宅ストックのブランディングによる実体化―価値ある戸建て住宅の評価手法は………<中林昌人>
第6章 金融システムのデザインによる中古住宅の使用価値の実体化
……<大垣尚司>
【パネルディスカッション2】
住宅の使用価値の実体化の可能性
補 章 本書透察―これからのすまい
……<森下有>
おわりに・著者紹介

 
 

津波被災集落の復興検証 -プランナーが振り返る大槌町赤浜の復興

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窪田亜矢、黒瀬武史、上條慎司[著]
萩原拓也、田中暁子、益邑明伸、新妻直人

定価:本体2,800+税
体裁:A5版・並製、口絵カラー 314頁
発売:2018年11月
ISBN:9784894913677

 



住民の10%を失った岩手県大槌町赤浜が選択した「巨大防潮堤をつくらない」理由

私たちの経験を、私たち自身を含む次の当事者、すなわち次の災害において復興まちづくりに携わるプランナー、エンジニア、地域住民、自治体職員、研究者に向けて、津波被災などの災害からの復興に関する有益な知見として伝えることは、私たちの責務である(略) ―序章より

 

 

ロゴスの建築家 清家清の「私の家」 ~そして家族愛

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松野 高久 [著]

 

定価:本体2800円+税
体裁:A5判並製、図版(写真)321点 320頁
発行:2018年8月
ISBN:9784894913547



本書は稀代の住宅作家として名を馳せた清家清についての評伝である。戦後の最小限住宅で注目された「私の家」を題材にして、建築に対する考え、信念、 そして家族愛にも触れながら建築家・清家清の人物像を詳述した新しい作家論として注目される一冊。
新たな作家論の方法を提示
この本で、清家清の原点はギリシャだったという結論を導いていることがおもしろい。このことを清家先生に確かめたいという思いに駆られる。一人の建築家、その小さな作品でこれだけ語ることができるのだという、研究者としての松野君の力に驚く。またそれだけの許容力を清家先生の小さな「私の家」はもっていたと思われる。本書はそういう意味で、新たな作家論の方法を提示しているようにも思える。(仙田満氏の「刊行によせて」より)
【主要目次】
刊行によせて(仙田満) はじめに─「家(いへ)」の原型への回帰
第Ⅰ章 アカンサス・アーティチョーク・アイビー ─幾何学的理性」の退行─
第Ⅱ章 アクロポリスの丘の夕日 ─パルテノン行─
第Ⅲ章 清家清の建築思想の原点
第Ⅳ章 「私の家」再考
第Ⅴ章 機能主義の超克(Ⅰ)─Other Direction─
第Ⅵ章 機能主義の超克(Ⅱ)─ファンクション(機能)からパフォーマンス(性能)へ─
第Ⅶ章 エントロピーの増大 ―死―
〈講義用シート〉
結びにかえて─「永遠の瞬間」
おわりに─ロゴスの人・清家清
引用参考文献―著書・論文リスト

 
 

「空間」を「場所」に変えるまち育て~まちの創造的編集とは

(住総研住まい読本シリーズ)
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北原 啓司 [著]

 

定価:本体1,800円+税
体裁:A5判並製、口絵カラー、168頁
発行:2018年4月
ISBN:9784894913530


正誤表

 


都市計画や住宅政策の専門家である著者が学生や地域住民とともに取り組んできた「まち育て」の実践を通して何が大切なのかを探る。まちを大きくすることを目標としてきた価値観から、今やつくったものをどのように上手に使い、しかも育て続けていけるかという価値観にシフトする。本書は一度形づくられた都市を、改めて「編集」していくことの重要性を説いている。           【第5回住総研 清水康雄賞受賞】

 
 

水辺のまち 江東を旅する

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松川 淳子 [著]

 

定価:本体1,600円+税
体裁:A5判並製、フルカラー、192頁
発売:2017年10月
ISBN:978-4-89491-346-2

※品切れ 重版未定



まちや地域、暮らしの場に向けられる松川さんの眼差しはどこまでも優しい。東京の西側で育ったご本人にとって、歴史と文化の厚みのある、都市性にとんだ江東の地は、憧れの対象であり、そこにリスペクトの姿勢が常にある。それだけに、大規模開発が続くこの地で、その江東らしさ、文化的アイデンティティが失われないようにするには、どうしたらいいのか。建築家、都市づくりの専門家としての思いも綴られる。「あこがれのコミュニティ」について、江東が培った豊かな経験から学ぶ、考えるというのが本書の基本テーマになっている。(陣内秀信「刊行によせて」より)

 
 

すべての子どもに遊びを —ユニバーサルデザインによる公園の遊び場づくりガイド

すべての子どもに遊びを
 

みーんなの公園プロジェクト[編]
柳田宏治・林 卓志・矢藤洋子[著]

 

定価:本体2,500円+税
体裁:B5判・並製フルカラー、128頁
発売:2017年9月
ISBN:978-4-89491-335-6

 

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子どもたちにとって公園が遊び場だとしてもすべての子ともが対象とは言い難い。障がいのある子どもが自由に遊べるような公園は少ないのが現状である。今、求められているユニバーサルデザインの遊び場は、障害の有無を問わずあらゆる子どもが自らの力を生き生きと発揮して共に遊び学べる場所である。そして本書は親を含む地域のさまざまな大人たちが子どもの成長を見守り支え合えるような場所、そんな公園づくりを通して、すべての人が参加するインクルーシブな社会づくりの重要性を説いている。

推薦します
ユニバーサルデザインは障害の有無などを問わない、あらゆる人々、あらゆる子どもたちのためのデザインです。すべての公園が本書によってユニバーサルデザイン空間として実現されることを期待します。(仙田満:公益社団法人こども環境学会代表理事)
歩けなくてもてっぺんに行けるよ。聞こえなくても冒険ができるよ。見えなくても一緒に遊べるよ。I'm possible. この本を開くと、世界中で行われているさまざまな取り組みを知ることができる。(川内美彦:東洋大学教授・アクセスコンサルタント)

 
 

マカオの空間遺産 —観光都市の形成と居住環境

マカオの空間遺産
 

是永 美樹 [著]

定価:本体2,300円+税
体裁:A5判並製、口絵カラー、304頁
発売:2017年9月
ISBN:978-4-89491-343-1

 

 

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過密都市マカオについて、古地図を読み解きながら、現代の都市空間に継承された痕跡がどのように活用されているのかを紹介。
カジノだけでないマカオの都市に埋め込まれた街の面白さは、現地の見聞記などを各章の随所に添えることでいっそう味わい深く、
学術研究の図書には得がたい好著である。またこれからの観光都市のあり方についても提示している。

 
 

ゼロ・エネルギーハウス -新しい環境住宅のデザイン

ゼロ・エネルギーハウス
 

早稲田大学理工研叢書 シリーズNo.27
著者:田辺新一/長澤夏子/高口洋人/小林恵吾/中川 純

 

定価:本体1,800円+税
体裁:A5判並製、170頁
発行:2017年9月
ISBN:978-4-89491-337-0

 

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エネルギーをテーマとした住宅建築コンテストで
ワセダライブハウスが最優秀賞を受賞!!


この本は、早稲田大学が提案したゼロ・エネルギーハウス(ZEH)の奮闘記録です。
2014年1月にお台場ビッグサイト駐車場に建設された「Nobi-Nobi HOUSE」、2015年10月に横浜みなとみらいに建設された「ワセダライブハウス」、ふだん研究で行っていることを実際の形にすることが、いかに大変であるか
……本書はその過程やその後に考えたことを単行本にまとめたものです。(「はじめに」より)

 
 

まち保育のススメ -おさんぽ・多世代交流・地域交流・防災・まちづくり

まち保育のススメ
 

三輪律江、尾木まり  [編著]

 

米田佐知子、谷口新、藤岡泰寛、松橋圭子、

田中稲子、稲垣景子、棒田明子、吉永真理

 

定価 : 本体2,000円+税
体裁 : A4変形判・並製、120頁
発売 : 2017年5月
ISBN : 978-489491-332-5

 

子育て・子育ちへのもうひとつの視点!保育施設は「まちの迷惑施設」なんかじゃない!

 

都市計画学の分野から、「子ども」と「まち」との関係に着目した調査研究をもとに、とく乳幼児期の子どもたちが集まる「保育施設」に注目し、日常的にさまざまな地域資源を活用している実態調査などを重ねた成果を掲載。

乳幼児期の子どもが地域に見守られながら育っていくための挑戦として、「まち保育」という新しい概念を生み出し、まちと保育を取り巻く課題解決の糸口を探り、横浜市内の2つの保育所とともに実践を重ね、「まち保育」の意義や効果についてできるだけ多様な専門分野のみなさんと多角的に議論できるよう、ていねいにまとめあげた。保育施設があるからこそ、まちがゆたかになる!まち保育で、まちが変わる!保育施設が「まちの迷惑施設」とレッテルを貼られることがニュースになる今日に一石を投じる一冊。


まち保育のススメチラシ

 
 

HOUSERS(ハウザーズ) -住宅問題と向き合う人々

ハウザーズ
 

中島明子  [編著]

 

定価 : 本体1,800円+税
体裁 : A5判・並製、224頁
発売 : 2017年3月
ISBN : 978-489491-330-1

 

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住まいの権利が日本において未だに浸透していないところに問題の根がある。

これを打開する戦略と戦術をたてることが、私たちハウザーの役割である。

 

「HOUSERs」とは住宅問題と向き合う人々を指す。本書は住宅というものの本質、今日の日本の住宅事情、住宅問題の何が問われているのか、その解決方法について、それぞれの19人のハウザーズが掘り下げた小論文集。

 

◆ 執筆者一覧 ◆

広原盛明、鈴木浩、平山洋介、塩崎賢明、祐成保志、廣嶋清志、小伊藤亜希子、丁志映、鎌田一夫、岸岡のり子、阪東美智子、大崎元、三浦史郎、水田恵、坂庭国晴、山本厚生、松川淳子、鈴木和幸、蛭間基夫、安達智則

 
 

幻の大学校から軍都への記憶 -国府台の地域誌

幻の大学校から軍都への記憶
 

田中由紀子   [著]

 

定価 : 本体1,800円+税
体裁 : A5判・並製、128頁
発売 : 2017年3月
ISBN : 978-4-89491-328-8

 

 

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国府台の近代史の一角を究明する力作

 

千葉県北西部に位置する市川市の国府台は、明治期の近代化にあたって大学校(東京大学の予定地)が構想されたものの、計画は中止。代わって陸軍が配置されることになり大学校の設置は幻に終わる。国府台は戦時中には軍都として賑わうが、戦後は大学や研究所、厚生施設などが次々と集まり今日では有数の学術文化都市へと発展する。本書は限られた資料から読み解き、不明の箇所は市井の人びとから丹念な聞き取り調査によって、国府台の近代史の一角を究明する力冊。

 
 

ZIGZAG HOUSE -箱から住具へ 箱箱から環具へ(「そらどまの家」読本1)

ジグザグハウス
 

宇都正行、丸谷博男   [著]

 

定価 : 本体1,500円+税
体裁 : A5判・並製、104頁(オールカラー)
発売 : 2017年3月
ISBN : 978-4-89491-326-4

 

 

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全国各地の工務店の協力によって、それぞれに取り組んできた地域環境と共生の家づくりの成果を盛り込んだ最新版のテキスト

 

丸谷博男 著書『そらどまの家』の主旨を受け継ぎ、新たにシリーズ化した「健康な暮らしと住まいをつくる教科書」の第1弾!

伝統的な家づくりの知恵に学び現代工法を活かすことが、今なぜ必要なのか。さまざま事例を紹介しながら健康な暮らしと住まいのための「そらまどの家」づくりの意義について、コンパクトにまとめ上げたものであり、住み手と地域工務店が目指す理想の家づくりを提示する。

フルカラーによる多数の図版・写真は内容理解のみならずビジュアル的にも楽しめる一冊。

 
 

住環境再考 ~スマートから健康まで  (住総研住まい読本シリーズ7)

住環境再考
 

住総研「住環境を再考する」研究委員会   [編著]

田辺新一 / 星 旦二 / 清家 剛 /

岩船由美子 / 山本恵久甲斐徹郎

 

定価 : 本体1,800円+税
体裁 : A5判・並製、208頁
発売 : 2016年4月
ISBN : 978-489491-312-7

 

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気鋭の執筆陣による「住環境」の論考

 

新時代の住宅に求められるものは何か——。個々の住まいから地域、そして地球規模に広がりを見せる住環境への対応には、家電などの個々の設備や技術単体から住まいとの融合、さらには地域、そして地球の温暖化対策へと連続した、横断的かつ総合的な対策が求められている。従来の環境工学の枠を超え、医学、建築生産、パッシブデザインの視点からも再考する。

 

執筆 : 田辺新一(早稲田大学教授)、星旦二(首都東京大学名誉教授)、岩船由美子(東京大学特任教授)、清家剛(東京大学大学院准教授)、山本恵久(日経BP社建設局プロデューサー)、甲斐徹郎(株式会社チームネット代表取締役)

 
 

自分にあわせてまちを変えてみる力 ~韓国・台湾のまちづくり

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饗庭 伸  [編著]

秋田典子  内田奈芳美  後藤智香子

鄭 一止  薬袋奈美子

 

定価 : 本体1,700円+税
体裁 : A4判変型・並製、156頁
発売 : 2016年3月
ISBN : 978-489491-308-0

 

正誤表

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誰にも「自分にあわせてまちを変えてみる力」が備わっていて、「自分にあわせて」「まちを変えてみる」ことが、社会を動かす原動力になる!

韓国と台湾の、小さくとも「自分」を主体にしたまちづくりの取り組みについて考察する。

第1章では、なぜに今「自分にあわせて」「まちを変えてみる」ことなのか、爽快に解説。

第2章では、著者が約10年をかけて現地に通って集めた25事例は、カタログ式に目にも楽しく掲載。

第3章は、日本における「自分にあわせてまちを変えてみる」事例を紹介しつつ、その力とは何か、<石川初さん><加藤文俊さん><青井哲人さん><山代悟さん>とのダイアローグで浮き彫りに。

第4章では、韓国、台湾、日本があゆんできた、それぞれの「まちづくり」の歴史を概観し、それぞれに発揮されてきた「自分にあわせてまちを変えてみる力」をまとめた。

韓国、台湾のまちあるきにも、日本での市民活動やまちづくり実践にも助けになる一冊。

21cm×21cmサイズ。

 
 

新「そらどまの家」 ~伝統と未来をつなぐエコハウス

新そらどまの家
 

 

丸谷博男  [著]

 

定価 : 本体2,000円+税
体裁 : A5変型・並製、184頁
発売 : 2016年1月
ISBN : 978-489491-305-9

 

 

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パッシブソーラシステムを長年見つめてきた著者が、さまざまな問題を抱えている現代の住宅工法に対し、日本の風土とともに息づく民家を「現代日本民家の標準をつくる本」として提起。本書は前書「そらどもの家」を全面的に改版。新たに日本の建築文化などにも着目し、イラストを挿入しながら分かりやすく解説。

 
 

住まいの冒険 ~生きる場所をつくるということ (住総研住まい読本シリーズ4)

住まいの冒険
 

 

住総研 主体性のある住まいづくり実態調査委員会  [編著]

 

 

定価 : 本体1,800円+税
体裁 : A5判・並製、200頁
発売 : 2015年4月
ISBN : 978-489491-290-8

 

正誤表

 

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住まいの主体性をめぐる「冒険」の「旅」に出よう!

本書は、一般財団法人住総研のもとに設置された「主体性のある住まいづくり実態調査委員会」編著によるもので、シリーズ「住総研住まい読本」の5冊目の刊行となります。調査委員会は委員長の木下勇氏(千葉大学教授)をはじめ、それぞれの専門家(5名)によって構成され、3年前から研究活動やシンポジウムを精力的に取り組み、その成果をまとめあげたものです。

今日、高度消費社会の市場システムのもとで、「住む」ことや「暮らす」ことは、本来自分流や個性的であってもよいのに、その主体である自分の住み手と住まいとの間には代え難い個別的関係を見い出せていません。では、主体性のある住まいとはいったい何か…。生きる場所としての住まいを取り戻そうとする多くの事例を取り上げ、哲学的洞察も交えて多面的な視点から問題提起する新たな住まい論への挑戦であり、問題提起となる一冊です。

 
 

家族をひらく住まいづくり ~自分らしく生きる

家族をひらく住まいづくり
 

 

山本厚生 [著]

海老沼 梢 [編集協力]

 

定価 : 本体1,400円+税
体裁 : A5判・並製、128頁
発売 : 2014年10月
ISBN : 978-489491-283-0

 

 

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オススメ 

家族が暮らしを見直し、自分たちの生き方にふさわしい「住まいづくり」を達成するにはどうすればいいのか…。長年に渡って、住まう人の立場にたった住宅設計を手がけてきた著者が、自らの設計のメソッドを詳細に開示。住み手一人ひとりの気持ちをゆたかに引き出す打ち合わせスタイルやつくり手(施工者や職人)の技術を最大限に活かす手法などに加え、著者の自宅の家づくり(改築)を含め、実際に施工した5つのケースを紹介し、それぞれの家族とその未来に沿う住まいづくりを具体的に提示。そして家族とは何かを問い、自分らしく生きることへの意味を深め、住まいを拠点に家族で未来を育てようと呼びかける。

制作にあたっては、著者の事務所の若手職員であり、著者を身近に見てきた海老沼梢さんを編集協力者にむかえ、生き生きとしたイラスト入りのコラムを添えて、山本厚生流のスタイルと考え方をとくに若い世代の人にもより広く親しまれる一冊に仕上がった。

家族像がしっかり描けず、将来への不安が増す状況の中で、本書は、生活の核となる「家族」の問題を、自分らしく生きるための「住まいづくり」という視点から掘り下げてまとめた注目の一冊。

 
 

デンマークのヒュッゲな生活空間 ~住まい・高齢者住宅・デザイン・都市計画

デンマークのヒュッゲな生活空間
 

 

中島明子 [編著]

小川正光、小川裕子、丸谷博男、福田成美、海道清信

コラム:田口繁夫、馬場麻衣、蛭間基夫、山中典夫、原田陽子、佐藤裕紀

定価 : 本体2,400円+税
体裁 : A5判・並製、280頁
発売 : 2014年10月
ISBN : 978-489491-281-6

 

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売れてます 

Bolig og By, Hygge af Danmark

本書は、小国ながら世界でもっとも住みよい国として注目されるデンマークについて、現地の言葉「ヒュッゲ」(hygge)をキーワードにまとめあげたもの。「ヒュッゲ」とは、デンマークの神髄ともいえる社会的価値を表す言葉であり、ごくごく簡単な日本をを当てるとするならば「心地よさ」といった意味合いである(本書17頁~)。また、「生活空間」とは、「人間が人間らしく生きて暮らす空間を指す」(本書276頁)ものとして、この2つの言葉を重ね合わせながら、デンマークの豊かな暮らしについて追究した。構成としては、「住まい」(中島明子)、「高齢者住宅」(小川正光+小川裕子)、「デザイン」(丸谷博男+福田成美)、「都市計画」(海道清信)の4領域に分け、それぞれ第一線で活躍されている6人によって考察し、また章末にはより理解を深める多彩なコラムを配置した。

デンマークが辿った歴史や民主主義の醸成過程を多面的に整理したことで、今、日本に切実に迫る問題に対しても、課題解決の方向性を明示する注目すべき一冊。

 
 

そらどまの家 ~現代日本民家の標準をつくる本

そらどまの家
 

 

丸谷博男 [編著]

 

定価 : 本体1,800円+税
体裁 : A5判・並製、144頁、オールカラー
発売 : 2013年10月
ISBN : 978-489491-262-5

 

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木と土と草でつくって来た民家の温熱調湿性能を再評価し、そのサスティナブルな建築のあり方を継承する「新民家論」。パッシブソーラーシステムを40年間見つめて来た建築家が日本の住まい手、つくり手に日本の風土とともに息づく民家を提案する。

 
 

新米自治会長奮闘記 ~こんなところに共助の火種 (住総研住まい読本シリーズ3)

新米自治会長奮闘記
 

 

住総研 [編著]

 

定価 : 本体1,300円+税
体裁 : A5判・並製、160頁
発売 : 2013年11月
ISBN : 978-489491-261-8

 

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自治会活動実践から、自治とは何か?地域コミュニティとは?町内会・自治会活動が何のための活動か?行政との関わり方は?地域と住まいの関係は?・・・を問う!

 

本書は、郊外に広がる「丘の上自治会」を舞台に、輪番制で自治会長がまわってきた「握千九答」(あくせんくとう)氏の実践記録と、千葉大学教授の木下勇先生からのガバナンス論の補論を掲載し、めまぐるしく変化するコミュニティやまちの実状に触れる一冊である。生々しいまでの奮闘のようすは、多くの人のヒントをもたらすだろう。輪番制でとつぜん自治会・町内会役員がまわってきた方は、とくに必読されたい。

 
 

住みつなぎのススメ ~高齢社会をともに住む・地域に住む (住総研住まい読本シリーズ2)

住みつなぎのススメ  

 

住総研高齢期居住委員会 [編著]

 

定価 : 本体1,500円+税
体裁 : A5判・並製、152頁
発売 : 2012年12月
ISBN : 978-489491-241-0

※品切れ 重版未定

 

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オススメ

高齢社会における住まいのあり方が問われている。本書は、高齢期を迎える方が、これからの日々を過ごす住まいについて検討できるよう作られた事例集。高齢者の住まいが、まちに再び「人のつながり」を育み、ともに地域に住み続けるために「住まいとまちと人」をつなぐ12の実践事例をとおして「住みつなぐ住み方」解説する。

掲載事例:よっとーくりゃす、クニハウス&ハルハウス、野田の家、よってきない、リブロニワース、地域共生のいえ、百年草、優しい時間、川路さんち、テンミリオンハウス、風の丘、鞆、当別田園住宅、コミュニティーハウス法隆寺、きのかの家、グレースの家、ぼちぼち長屋、サンシティ

 
 

アイデンティティと持続可能性 ~「縮小」時代の都市再開発の方向~

Identitiy and Sustainability -towards new ways of urban redevelopment in an age of shrinking cities-

アイデンティティと持続可能性  

 

木下 勇、ハンス・ビンダー、岡部明子 [共著]

 

定価 : 本体3,200円+税
体裁 : B5判・並製、198頁
発売 : 2012年2月
ISBN : 978-4-89491-227-4

※品切れ 重版未定

 

萌文社在庫なし


一人ひとりの人間の主体性に戻り、時間と場所が統合された存在のしあわせを感じられる都市空間をいかに形成していくことができるか。本書はスイスの建築生物学的都市再生の事例とEUのサスティナブルシティの事例とを対比しながら、日本での持続可能な都市再開発の方向性について描いた力作。英文併記。口絵カラー。

 
 

吾が住み処ここより外になし (わがすみじょ ここよりほかになし)
- 田野畑村元開拓保健婦のあゆみ

吾が住み処ここより外になし  

 

岩見ヒサ [著]

 

定価 : 本体1,000円+税

体裁 : A5判・並製、144頁

発売 : 2010年5月

ISBN : 9784894911932

 

ロングセラー 売れてます

養護教諭や開拓保健婦などを経て、地元(岩手県田野畑村)の保健所の保健婦長として取り組んできた歩みは、それ自体が日本の公衆衛生の向上に力をつくしてきた貴重な記録となる。日本独自の保健婦養成が行われ、保健活動を行う専門職として全国に配置された保健婦たちが、どのような地域活動を展開し、貢献してきたのか、その活動成果を今後につなぐことができるからだ。著者岩見さんは、九十歳の高齢にもかかわらず今なお情熱を失っていない。本書は百枚を超す原稿を一気呵成に書き下ろしたもの。

 
 

コミュニティ・カフェと市民育ち - あなたにもできる地域の縁側づくり

コミュニティ・カフェと市民育ち  

 

陣内雄次、荻野夏子、田村大作 [著]

 

定価 : 本体1,905円+税
体裁 : A5判・並製本、200頁
発売 : 2007年9月
ISBN : 9784894911321

※品切れ 重版未定



売れてます オススメ

地域の人たちの居場所と、地域対象の小さなビジネスの道場を兼ねたコミュニティ・カフェ<ソノヨコ>。その立ち上げから運営までをとりまとめ、まちづくりの視点からの考察、店舗整備の実際、現場運営のノウハウ、プロのシェフによるレシピなど幅広く紹介。寂れていく街並みを何とかしたいという課題と同時に、日本の住まいにあった縁側を地域の中に創出し、みんなが仲良く支え合える仕組みづくりへの挑戦。

 
 

くもりのち晴れ

くもりのち晴れ  

 

辻 義則 [著]

 

定価 : 本体1,600円+税
体裁 : 四六判・並製、232頁
発売 : 2006年4月
ISBN : 9784894911048

※品切れ 重版未定


県庁のエース、“滋賀に辻あり”と言われた著者が10年あまりの自治体運動のなかでつづったエッセイ集であり内容は2部構成。第一部は滋賀県職員組合の機関紙に「くもりのち雨」と題するコラムと、第二部は自治体労働組合総連合の機関紙「京町3丁目」欄に連載されたもので、人間らしく生きるための連帯と指針を反骨と優しいまでの感性で紡ぎだしている。
 
 

住環境リテラシーを育む - 家庭科から広がる持続可能な未来のための教育

住環境リテラシーを育む  

 

妹尾理子 [著]

 

定価 : 本体2,600円+税
体裁 : A5判・並製、214頁(口絵カラー:写真・図版多数)
発売 : 2006年4月
ISBN : 9784894910980
 

複合的で総合的な視野から建築学や住居学、家政学など国内外の研究成果を取り入れながら、第1部に今なぜ住環境リテラシーなのかを整理・解説し、第Ⅱ部では具体的な学習プロセスや学習内容・方法などを提案。実際に「授業づくり」の経験がある著者だけに、平易な記述で内容も理解しやすい。総合学習に取り組む教師のみならず主体的な生活者・市民の育成を目指すための最新版テキスト!
 
 

人と縁をはぐくむまち育て - まちづくりをアートする

人と縁をはぐくむまち育て  

 

延藤安弘 [編著]

 

定価 : 本体2,000円+税
体裁 : A5判・並製、248頁
発売 : 2005年8月
ISBN : 9784894910911
 

コーポラティブ・ハウジングからまちの縁側までの研究と実践の中味を検証、さらに延藤流まち育てについて都市計画・哲学・社会学等の専門家による横断的かつ批判的討論を通して、延藤ワールドの沿革とその奥行きの深さに迫っている。混迷している現代社会をこえていくためには、人と人の「縁」と出会いが生む感動をアート的に表現することによって、住民が主人公となるまち育て・まちづくりの方法について力説する。
 
 

近代の揚棄と社会国家 - 初期カール・シュミットと初期カール・ナウヴェルクの政治思想

近代の揚棄と社会国家  

 

田村伊知朗 [著]

 

定価 : 本体1,800円+税
体裁 : A5判・164頁、並製
発売 : 2005年3月
ISBN : 9784894910836

 

※品切れ 重版未定

萌文社在庫なし


19世紀中葉のドイツにおけるカール・シュミットとカール・ナウヴェルクの思想を中心とした考察は、わが国ではそれらに関する研究書や研究論文はなく本書が最初である。歴史に埋もれた二人の思想家を登場させることによって、初期・後期の近代における社会国家がどのように変容したのかをはじめ、近代政治思想史における自由概念、人間理性による世界と歴史的世界の把握可能性という問題に論究した労作。
 
 

「住まいづくり」考 - 家族像の不確かな時代に

「住まいづくり」考  

 

山本厚生 [編著]

 

定価 : 本体2,000円+税
体裁 : A5判・並製、232頁
発売 : 2002年9月
ISBN : 9784894910447

※品切れ 重版未定

 

住む人が家のことを総合的に判断することの不慣れさとともに大量宣伝や情報に振り回されている中で、いま私たちは本当の「住まいづくり」とは何かが捉え憎くなっている。本書は家族像がゆらぐ不確かな時代に、日々の暮らしの核となる「家族と住まい」のありようをめぐって、設計者たちがその実践を通して「新しい家族像」に迫り、従来にない新しい角度から「住まいづくり」を提案する注目の書。
 
 

語りからみる原風景 - 心理学からのアプローチ

語りからみる原風景  

 

呉 宣児(オ・ソンア) [著]

 

定価 : 本体2,800円+税
体裁 : A5判・並製、256頁
発売 : 2001年6月
ISBN : 9784894910287
 

著者が生まれ育った韓国・済州島をフィールドに、日々の生活のなかで語られるさまざまな出来事や子ども時代の体験・自然の風景についてのヒアリングの膨大なデータを駆使して分析・考察し、日常語となっている「原風景」についての概念を解明した意欲作。未開拓領域である「原風景研究」において、「環境」と「人間」のあり方・かかわり方が究明課題とされている今日、心理学から投じた斬新な研究論文。
 
 

人間らしい住まいとまちづくり - A house is not a home

人間らしい住まいとまちづくり  

 

中島明子 [著]

 

定価 : 本体1,600円+税
体裁 : 四六判・並製、224頁
発売 : 1999年9月
ISBN : 9784938631963
 

住まいとまちづくりにとって大切な視点とは何か。「人間らしい住まい」「人間らしいまち」を実現するには、生存権部分の公的保障の確立、地域民主主義、そして市民・住民の自発的活動を必要とする、というキーワードに踏まえながら、住居学を専門とする著者が親しみのある映画・アニメ・絵本などを通して斬新な切り口から、「住まいとまち」のあり方について浮彫りにする小論とエッセイ。
 
 
 
 

【絵本】 クロくんのおうち

クロくんのおうち  

 

中島明子 [作]
松田夏野 [絵]

 

定価 : 本体1,000円+税
体裁 : A5判・上製、28頁
発売 : 1997年6月
ISBN : 9784938631642

人物にはすべてモデルがあり、作者の好きな動物たちが登場して物語が進む。さまざまなタイプの家族がユニークに暮らす共同住宅の楽しさをはじめ、それぞれの階によって外の世界との関係の変化が描き出されるなど住居学を専門とする作者ならではの視点が投影されている。この絵本は何よりも子どもと大人をつなぐ橋渡しのひとつになったほしいとの願いが込められている(5,6歳以上)。