シリーズ・ホームヘルプ 3
ホームヘルパーのためのリスクマネジメント
森山 治・藤原 泰・朴 美蘭 著
はじめに もくじ
〔はじめに〕
社会福祉制度の仕組みが措置制度から契約制度へ変化し、介護保険制度・障害者自立支援法等の導入により、措置制度では必ずしも明確ではなかった施設・事業者の契約上の責任が顕在化しました。施設・事業者は、利用者の選択に十分応えることができるようにサービスの質の向上を図ることが求められています。その一方で介護福祉士養成においても同様に人材の質の全体的向上、均一化、質の保障がその養成プロセスにより強く求められています。こうしたサービスの質の向上や、介護職の質の向上に寄与する一つの手段が本巻で学ぶリスクマネジメントと呼ばれる考え方、手法です。
リスクマネジメントを福祉サービスへ導入する目的は、ケアの質の向上(事業所・従事者の質の向上と考えても良い)によって、結果として事故等が回避されることにあります。対人サービスでは、業務上のリスクは不可欠な問題であり、その回避だけを目的としては援助の質の向上へはつながりません。また、管理者からの労務管理という側面もリスクマネジメントには含まれますが、管理を強調するのではなく、管理者はリーダーシップを発揮し、従事者とリスクを共有する姿勢が必要になります。
本巻はリスクマネジメントについての基礎知識(1章)・援助者の基本姿勢と援助技術(2章)・第三者評価と情報公開(3章)で構成されています。
本書が福祉サービスの質の向上に多少でも寄与できれば幸いです。(森山 治)
〔もくじ〕
シリーズ・ホームヘルプ 3
ホームヘルパーのためのリスクマネジメント
森山 治・藤原 泰・朴 美蘭 著
第1章 社会福祉とリスクマネジメント
1.リスクマネジメントとは何か
(1)リスクマネジメント
(2)福祉サービスへの導入背景
2.福祉サービスにおけるリスクマネジメント
(1)クオリティーインプルーブメント
(2)PDCAサイクルを知っていますか
(3)事故への対応
(4)経営者のリーダーシツプの重要性
第2章 リスク回避のための基本姿勢と援助技術
1.利用者・家族とのコミュニケーション
(1)世間話をすることの大切さ
(2)思い込みがリスクを招く―利用者の情報の作られかた―
2.リスク回避に必要な援助技術
(1)介護事故とヒヤリハット
(2)介護事故について
第3章 ホームヘルプサービスと質の向上
1.第三者評価の登場背景について
(1)利用者の権利意識の向上
(2)ホームヘルプサービスも契約へ
(3)利用者に選ばれる事業所になるためには
(4)利用者に対する説明責任(インフォームドコンセント)
(5)プロとしての評価
2.第三者評価とは
(1)第三者評価機関と評価員
(2)行政監査との違い
(3)評価過程
(4)第三者評価って義務ですか
(5)ホームヘルプサービスにおける第三者評価
(6)ホームヘルパーと第三者評価
(7)ホームヘルパーと利用者調査
(8)利用者本位のサービス
(9)第三者評価の役割
3.介護サービス情報の公表
(1)制度の始まり
(2)介護サービス情報の公表について
(3)調査情報項目から考えるホームヘルプサービスの質
(4)質の確保と質の向上
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