子ども・若者の参画シリーズ第1巻
居場所づくりと社会つながり
目 次
子ども・若者の参画シリーズT
居場所づくりと社会つながり
序 説―居場所・参画・社会つながり(新谷周平) 7
居場所づくりと参画 7
社会つながり 8
居場所・参画・社会つながり 9
各実践における居場所と社会つながり 10
<PARTT>
「まちづくり活動」と社会つながり・参画 13
―「子どもがつくるまち ミニさくら」のとりくみ―
はじめに―子ども主体の「まちづくり活動」と大人の関わり(澤井雅敏) 14
【事例】子どもがつくるまち ミニさくら(中村桃子) 17
「ミニさくら」の概略 17
「ミニミュンヘン」から「ミニさくら」へ 18
「ミニさくら」開催へ向けて―〈10代スタッフ〉の活躍と大人の関わり 20
「ミニさくら」の4日間 23
ミニさくら2003 28
「子どものまち」が目指すもの 33
【検証】参画過程における子どもと大人の葛藤 36
A.「ミニさくら」と参画(飯塚将太) 36
B.子どもの、子どもによる、子どものための遊び王国(黒木裕子) 41
C.「ミニさくら」子ども座談会
(10代スタッフ会議:澤井雅敏、三森篤志、飯塚将太、近藤真澄、山本智之) 45
【分析】「まちづくり活動」と子どもの参画(澤井雅敏) 55
なぜ「子どものまち」なのか 55
「子どものまち」のコツ 57
「子どものまち」と「参画」、「居場所」 62
参画とサイコロ 63
【コラム】
@ 児童養護施設の子どもの自立のために(望月 彰) 65
A ぼくたち、ともだち、まちたっち(星野 諭) 69
<PARTU>
「遊び場づくり」と社会つながり・参画 73
―冒険遊び場の会のとりくみ―
はじめに―「遊び」を通した居場所づくり・参画(森本 扶) 74
【事例】遊び場子ども会議における大人と子どものかかわり(角 麻里子) 76
冒険遊び場の会の概略 76
遊び場子ども会議 79
遊び場子ども会議の意味を考える 90
【検証】子どもの遊びと参画 95
A.自分のまちに夢が描ける「遊び場子ども会議」(加賀谷真由美) 95
B.「やってみたい」という気持ちからはじまること(古賀久貴) 101
―「冒険遊び場」から見る「子どもの参画」
【分析】遊び場づくりと大人と子どもの「参画」(森本 扶) 107
なぜ「子どもの参画」に慎重なのか 107
冒険遊び場(プレイステーション)とはどういう場か 108
遊び場子ども会議とは 112
「参画」の場を支えるもの 114
【コラム】
B子どもと居場所と地域と―居場所で育った私の居場所観(鈴木祐司) 116
Cまったり」と「緊密」の中間―居場所における仲立ち人(筒井愛知) 119
<PARTV>
「若者の自分さがし」と居場所・参画 123
―「文化学習センター」のとりくみ―
はじめに―受動的な「居場所」観をこえて(森本 扶) 124
【事例】若者の居場所づくりと社会的自立(佐藤洋作) 124
経過と活動の概要―塾づくりから教育NPOまで 126
考察―教育NPOによる子どもの居場所づくり 135
【検証】居場所における学び 141
A.「自己表現」とスピーチ活動―中学生担当者として(丸山 薫) 141
B.自分たちからはじまる「学び」―高ゼミの担当スタッフとして(藤井 智) 148
C.僕にとっての「センター」という存在(織田鉄也) 160
【分析】「学びとしての若者の居場所」と「参画」(森本 扶) 164
学習センターとはどういう「居場所」か 164
気を使わず自分を出せる場所 166
自分の生き方を考える場 169
「学びとしての居場所」と「参画」 171
【コラム】
Dサークル・居場所・社会つながり(澤 麗子) 174
E居場所とは創るもの(小星靖恵) 177
<PARTW>
「ストリートダンス体験」と居場所・社会つながり 181
はじめに―居場所・参画実践と若者文化(新谷周平) 182
「居場所」と「居場所づくり」 182
「参画」実践の外 183
ストリートダンスと居場所・参画 184
【事例】ストリートダンスに出会って、出会う前(野本和義) 186
小・中学校、高校受験 186
高校に入っての悩み、進路への不安 187
ストリートダンスを始める直前、反抗期 188
ストリートダンス文化・集団について 189
ストリート集団に入って 190
ダンスを始めてから、プロを意識するようになるまで 191
進路はフリーター 192
フリーターになって・フリーターとは? 192
【分析】ストリートダンス体験における居場所・参画(新谷周平) 195
ストリートダンスと進路選択プロセス 196
ダンス、進路と「居場所」感の変遷 197
フリーターという社会とのつながり方と参画 198
新谷氏の解釈に対して(野本和義) 201
●付 記●
あなたは三つのコミュニティに参画していますか(上平泰博) 202
―〈子ども・若者の参画〉シリーズ刊行によせて
あとがき 208
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとがき
冒頭でもふれているように、本書は子どもの参画情報センター(ICCP)編の前著『子ども・若者の参画』をふまえた実践編シリーズの第一弾である。このシリーズは、ロジャー・ハートの『子どもの参画』をうけて、日本の現状に即した解釈をできるだけ実際の実践現場にねざして明らかにしようという意図に端を発している。これは、われわれICCPの基本的なスタンスでもある。 2004年3月28日 編集委員を代表して |
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*新谷 周平 (あらやしゅうへい)
1976年生まれ。東京大学大学院博士課程3年。千葉大講師(4月から)。
10代の若者世界のフィールドワーク、青少年施設の調査などをもとに社会教育学・教育社会学研究を行っている。主著に、『生涯学習がつくる公共空間』(共著、柏書房)、『子ども・若者の参画』(共編著、萌文社)など。
飯塚 将太 (いいづかしょうた)
1987年生まれ。千葉県内の高等学校1年。
中学校を卒業し、現在最寄りの高校に通う、ごく普通の高校生。太鼓好き、ピアノ好き、歌好き、音楽は基本的に好き。機械もほどほどに好き。「ミニさくら」では、音響の助手を中心に担当。最近は篠笛を練習中。オチャメなマジメ。
*上平 泰博 (うえひらやすまさ)
1950年代生まれ。子どもの参画情報センター出版委員会。
2001年にICCPの立ち上げに参加。参画情報センターのMLメンバーの管理者として「参画」をめぐる議論をリードし、自らも健筆(?)をふるっている。主著に、『子ども・地域にせまる児童館活動』(共著、エイデル研究所)、『少年団の歴史』(共著、萌文社)他。
織田 鉄也 (おだてつや)
1979年生まれ。文化学習センターOB・現アルバイトスタッフ。
94年に文化学習センターに生徒として入塾。高校3年間と大学浪人1年間在籍する。その後、大学3年時にアルバイトスタッフとして再び戻り、現在に至る。04年度からは児童福祉に関する専門学校に通い始める。
加賀谷真由美 (かがやまゆみ)
1954年生まれ。NPO法人日本冒険遊び場づくり協会運営委員。
子育て支援、子どもの遊びの環境づくり、まちづくりなどをテーマに取材・執筆・講演等を行っている。主著に『子どもとつくる遊び場とまち―遊び心がキーワード―』(萌文社)
黒木 裕子 (くろきゆうこ)
1949年生まれ。NPO法人佐倉こどもステーション事務局長。表現活動「劇団ばろーろ」主宰。青少年育成活動13年、高学年キャンプをサポート、幼児とお母さんの子育て広場「ぽけっと」で子どもサポーターを普及、チャイルドラインでヤングラインを支える。
古賀 久貴 (こがひさたか)
1972年生まれ。NPO法人日本冒険遊び場づくり協会事務局長。
冒険遊び場(「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーに掲げた、住民運営による自由な子どもの遊び場)を全国にひろげる日本冒険遊び場づくり協会の事務局を担う。
小星 靖恵 (こぼしやすえ)
1981年生まれ。子どもの参画情報センター、NPO法人PBLS。
19歳の時にバングラデシュに行ったのをきっかけに差別の無い、みんながHappyになれる世界を強く望むようになる。子どもの権利、ハンセン病、平和運動などに関わり、「心の平和から出発する平和」がすべてを解決するということを知る。
佐藤 洋作 (さとうようさく)
1947年生まれ。NPO法人文化学習協同ネットワーク代表理事。
1974年以来、多摩地域をフィールドに教育活動を展開。1993年からは不登校の子どもの居場所づくりに携わる。著書は『君は君のままでいい』(ふきのとう書房)など。
*澤井 雅敏 (さわいまさとし)
1978年生まれ。千葉大学大学院修士課程2年。4月からハウスメーカーに就職。
コミュニティデザインを専攻し、本来は、実践と研究の狭間で葛藤する日々を送るはずだったが……。実際は、行く先々でのまちづくりの現場に惹きつけられ、実践一辺倒の道を邁進する。
*澤 麗子 (さわれいこ)
1981年生まれ。早稲田大学教育学部4年。同大学大学院(4月から)。
ICCPに関わり始めた頃、私はベトナムを旅し、参画という言葉を知っているはずもない子ども・若者たちがエネルギッシュに生きている姿を目の当たりにする。以後、「生きている瞬間」を見つめる旅をたくさんしようと心に決める。
鈴木 祐司 (すずきゆうじ)
1977年生まれ。NPO法人青少年育成支援フォーラム(国内事業統括)。
12歳の時に不登校。子ども自身の「自由」「自治」「個の尊重」を理念とする都内のフリースクールに8年間通う。就職後、世界各地の参画事例を紹介するセミナーに関わり、2000年には他団体が企画した日米・参画促進事例調査に協力。
角 麻里子 (すみまりこ)
1950年代生まれ。NPO法人冒険遊び場の会理事。
プレイリーダーとしては中学生男子と一緒に怪しげな遊びをしたり雑談をしたりするのが好き。火遊びは特に好み(土器の野焼き、マッチ以前の昔の火おこし、燃焼による物体の変化を楽しむ実験)、実はたいへん危険な人物だと思う。
筒井 愛知 (つついよしとも)
1966年生まれ。岡山県立鴨方高校、県立岡山一宮高校、ソワニエ看護専門学校。
物理、天文普及、社会教育、ダンスなどに興味を持ち、天体観測会、一日プレーパーク、居場所の企画、講演会やワークショップなどを実施。子どもの居場所ネットワークB'aPおかやま代表。著書に『子ども・若者の参画』(共著、萌文社)他。
中村 桃子 (なかむらももこ)
1973年生まれ。NPO子どものまち代表。
冒険遊び場に2年勤務後、卒論で知った「ミニミュンヘン」を訪問。三度の「ミニさくら」開催を経て現在、継続、発展、普及を目指して活動中。主著に『子どもがつくるまちミニさくら報告集』(共編著)。
野本 和義 (のもとかずよし)
1981年生まれ。DJ・ダンサー(フリー)、イベントオーガナイザー。
高校生の頃に、ストリートダンス、クラブカルチャーに出会う。現在はアーティスト的な面から、興行的な面まで活動域を広げ、アパレル関連のイベントをタイアップするなど様々な方向性に挑戦し、自己の可能性を模索している。
藤井 智 (ふじいさとし)
1969年生まれ。NPO法人文化学習協同ネットワーク職員(高等部スタッフ)。
大学卒業後居場所的な「塾」のアルバイトにはまる。そこで実践への思いを強くし、塾経営(3か月)、無職、フリーターを経て現在に至る。(「塾」セクションの高校生部門と、「不登校セクション」の青年期部門担当)
星野 諭 (ほしのさとる)
1978年生まれ。「子どもと一緒にデザインしよう会」代表。
18歳まで雪国の新潟県妙高高原町の大自然の中で育つ。学生時代は、さまざまなボランティア活動をし、「子どもと一緒にデザインしよう会」を発足。もりもり楽しみ、もりもり感じ、継続することをモットーに活動している。
丸山 薫 (まるやまかおる)
1950年生まれ。NPO法人文化学習協同ネットワーク事務局長。
30年前に大学在学中から地域の学習塾づくりに参加。一貫して在野で子どもの教育に関わり今日に至る。
望月 彰 (もちづきあきら)
1952年生まれ。大阪府立大学社会福祉学部助教授。
専門は教育学(社会教育論、教育福祉論、子どもの権利論)。著書に、『子どもの権利と社会的子育て』(共編著、信山社)『現代日本社会教育史論』(共著、日本図書センター)『保育内容総論』(共著、三晃書房)
他多数。
*森本 扶 (もりもとたすく)
1976年生まれ。東京大学大学院博士課程2年(社会教育学専攻)。
子どもの遊び、居場所づくり、児童館などをテーマに現場にねざしながらクリティカルな姿勢を大事にした研究を目指す。主著に「あそびの原理がひらく子どもの社会教育実践」佐藤一子編『生涯学習がつくる公共空間』(柏書房)。
*印は編集委員。