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目 次
ひと裁ち折り紙
折り目あそびの魅力
口絵・新しいあそびの世界を拓く…………………………………………………………3
アルファベット…………………………………………………………………………3
数 字……………………………………………………………………………………8
この本に載っている図形………………………………………………………………10
この本に載っていない図形……………………………………………………………15
はしがき……………………………………………………………………………………19
序にかえて…………………………………………………………………………………22
ひと裁ち折り紙とは…………………………………………………………………22
たね明かし……………………………………………………………………………24
この本の決まりごと…………………………………………………………………26
COLUMN 遊 ぶ 28
パートT 直線だけのアルファベット…………………………………………………29
[I]………30 [L]………31 [T]………32 [H]………33
[E]………34 [F]………35 [V]………36 [W]………37
[A]………38 [X]………39 [Y]………40 [M]………41
[N]………42 [Z]………43 [K]………44
COLUMN 折 る 45
COLUMN 指 先 46
パートU 丸みを持つアルファベット…………………………………………………47
[U]………48 [J]………49 [D]………50 [O]………52
[C]………54 [Q]………56 [P]………58 [R]………59
[B]………61 [G]………63 [S]………65
COLUMN こだわる 68
パートV 数 字………………………………………………………………………69
[1]………70 [7]………71 [4]………72 [0]………73
[8]………75 [3]………78 [9]………80 [6]………83
[5]………86 [2]………89
COLUMN 平 和 92
パートW その他の「形」………………………………………………………………93
[ハート・その1〜3]………94 [矢印・その1〜3]………97
[十字・その1、2]………100 [ボトル]………102
[グラス]………103 [チョウ]………104 [サカナ]………105
[星]………106 [サクラ]………107 [モミジ]………108
[イチョウ]………109 [サクランボ]………110 [ハサミ]………111
あとがき――「ひと裁ち折り紙」のこれから…………………………………………113
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はしがき
私の夢は、たくさんの人たちに折り目あそびの不思議な魅力を知ってもらうこと、そしてその感動を共有する素敵な出会いや楽しいひとときが世界中に広がることです。
ふとしたことから、紙を折り一直線で切って「形」をつくる面白さに魅せられ、病みつきになり、ひとりで楽しんだり、ときどき人に見せたりしてきました。しかし、10年もたつと「形」のレパートリーも増え、アルファベットや数字もまとまってきたので、ついその気になって公表することにしました。その後は研究会を開きながら本づくりに励みました。本が刊行される前にもかかわらず、新聞や一部のメディアにも紹介されたこともあって、さまざまな分野の方々から思いがけない大きな反響がありました。その反応は高齢者の楽しみや子どもの発達や数学への興味に役立ったり、意外なコミュニケーションや新しいゲームなど幅広い楽しみ方で、あらためて自分でも奥の深さを見直すことになりました。
一般的な「折り紙」との違いや、「形」をつくるコツもつかめてきました。「折り紙」は普通、折り進めることで目に見えて「形」が出来てくるのに対して、これは折れば折るほど「形」が隠れてしまうので、見えない「形」づくりにどきどきしたり、切って開いてびっくりしたりする魅力があるのです。さらに、折り目で「形」をつくる仕組みが線対称の造形を重ねるだけということや、新しい「形」をつくるコツが切る線を1本にまとめていく単純な創意に尽きるということも分かってきました。
とくに本づくりで大変だったのは、紙上で伝えることの難しさです。目の前で実際にやって見せるのとは理由が違い、描き方の工夫だけでは解決できません。折り方を何度も改良し、分かりやすい動作の積み重ねだけで出来るように努めたのですが、まだまだ不充分で心残りです。本がまとまってくると、やはり自分のカタさが気になります。本に載せた作例や表現の仕方がひとつのスタイルにはまっているのも、つくり方の合理性や形の分かりやすさなどにこだわりすぎて、思いつきや遊びごころが活かせず、カタくなっているのだと思います。が、このカタさもこれはこれで自分の個性なのだと思うことにしました。
しかし、「ひと裁ち折り紙」が広まるなら、この本のスタイルやイメージの枠からはみ出して、もっと自由で豊かな楽しみ方を発想する人々がどんどん増え、新しい遊びの世界を大きく広げていくにちがいないと思っています。これにはそれだけの魅力と可能性があるものと信じています。私は、この本がそのための一歩となることを願っています。
ともあれ何とか本が出来たのは、はじめに「これはいけるよ」と言われた建築家の吉田桂二さんの一言と、多勢の方々の応援と、長い間私の我がままを大目に見ていてくれた仕事の相棒と妻と、それになによりも本づくりだけでなく「ひと裁ち折り紙」そのものの普及に大変な情熱をそそいでくれている萌文社の永島憲一郎さんのおかげだと、心から感謝しています。
2004年6月
著 者
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あとがき
ひと裁ち折り紙のこれから
私の「ひと裁ち折り紙」とのはじめての出会いは、その後の本づくりも含めて私自身の姿勢を決定づける衝撃的なものになりました。出版企画の相談として、山本さんから「こんな遊びは本になるかしら」との話をうかがい、改めてひと裁ち折り紙とはどういうものか、実演を交えながら詳しく説明を受けました。1993年の2月、東京代々木の喫茶店でのことです。はじめは編集者として対応していたのですが、いつの間にかこの新しい遊びの不思議体験に自分自身が虜になっていたことを憶えています。とくに直ぐにマスターできたハートは秀逸で、形もよいし誰でも簡単にできるので、その後は会う人会う人に実演して見せ感動を分かち合ったものです。
昨年の5月末には、山本さんと本づくりを前提に「ひと裁ち折り紙の集い」を企画し、公開することにしました。その後、この新しい遊びの魅力と山本さんがマスコミに紹介されたこともあって、大きな反響を呼びました。早く本を手にしたいという熱心な方に応えるために、本づくりは試行錯誤の連続で悪戦苦闘となりました。その本がついに刊行の運びとなったのですから、わがことのように嬉しく思っています。そしてこの本が世に出ることによって、私は「ひと裁ち折り紙」が新しい遊びとして広がっていくスタート台にたったのだ、という思いを痛感しています。
冒頭の「はしがき」に、山本さんは「たくさんの人たちに折り目あそびの不思議な魅力を知ってもらうこと、そしてその感動を共有する素敵な出会いや楽しいひとときが世界中に広がること」という夢を語っています。しかし、この夢は非現実的な話ではありません。ましてや山本さんの胸の内だけにとどめるものでもありません。これまでの「折り紙」とは違う新しいカタチの本にしようと、かかわってきた私にとっても、またすでにこの遊びを味わってきた人たちにとっても、この夢は同じです。ぜひとも叶えたいと思っています。
この本は、コラムなどに記された建築家としての山本さんの素顔や平和への思いと、今回紹介されている新しい遊びとが見事に調和し連結して読み応えがあるものです。しかしこの本は、それにとどまらず活用しなければ意味がなく真価を発揮できません。刊行前は、創作研究や遊んで楽しむ会などでも見本がなく不自由でしたが、今後はこの本をヒントにできます。全国津々浦々で、さまざまなカタチ(折り重ねてひと裁ちする)をつくりましょう。各地(そして世界中)にひと裁ち折り紙のネットワークができればと思っています。山本さんはもちろん、夢を共有する私にとってもそれが願いです。
これから「ひと裁ち折り紙の会」の創作例会や楽しみ会を計画していきます。ぜひ参加してください。
問い合わせ先:萌文社(ほうぶんしゃ)/永島まで。
tel.03-3230-1689、fax.03-3221-1038 E-mail:naga@mdn.ne.jp
(永島憲一郎・記) |