『非効率主義宣言』の主な目次
非効率主義宣言 序章
(1)効率主義の破綻
(2)企業のための効率主義
(3)非効率主義であってこそ、力を発揮する分野への効率主義の波及
(4)高齢者介護を殺す効率主義
(5)ヒト化のおくれ
(6)ITと効率化
(7)戦後我らは個の確立に成功したか
(8)効率化は本当に効率化だったのであろうか
第1章 教育と効率主義
受験効率主義の学校で、社会科を問題解決学習カリキュラムに転換した/子どもに一番必要な能力は、回り道や無駄や試行錯誤を重ねながら身につけるもの/本当の学力とは何かということについて、今の日本の社会では明白になっていない/ネコ用のペットフードの缶詰をテーマにした授業のなかに南北問題が見えてくる/日本の教育には、人間が本来もっている力を引き出し、それを開花させる発想がない/少年事件に隠された今日における日本の社会問題とはなにか/事件を起こした少年たちの中に秘められた可能性とすばらしさ/子どもを丸ごと受け入れながら、その子の能力を認めてくれる存在が地域社会にない/ほか
第2章 司法における効率とは何か
裁判になると、なかなかケリがつかないという問題/日本の裁判は、なぜ、陪審員制度にしなかったのか/最終的な結論をいかに速く出すかということでは、とても効率的だが……/日本の裁判は、どういう手順で進行していくのか。なぜ時間がかかるのか/一般市民感情としては、裁判の手続きはまわりくどいと思うが……/どこでミスが起こるのか、なぜミスが起こるのか/警察、検察が押収した証拠は、すべてを開示しなくてもいいという問題/効率よくスピーディに処理するために起こってしまった冤罪事件/動機や過程を重視する日本の制度と実用主義的な解決を重視するアメリカの制度/日本の司法制度を良くしていくためには、全証拠開示と法曹一元化が必要
第3章 文化と効率主義
音楽の効率主義と音楽ホールの大きさの関係は何が問題か/デカイところでやったほうが得だというそろばん勘定が働く問題/日本のライブハウスとパリの裏町のシャンソニエ/レコード、CD、ビデオ化して「売る」となったら、効率主義の発想に変わる/IT時代になってマスコミや芸能がどう変化しているか/文化のふるさとイタリアの音響技術と建築技術/レコードの売れ行き数と本の売れ行き数の桁の違い/街の人たちが夜な夜な集まってくるアイルランドの音楽パブ/ベルリンフィルに対する公的補助と庶民の感覚/カラオケからナマオケへさらに一歩進めていくことの大切さ/マクドナルド化し、ファーストフード化する日本人の食生活/人類が培ってきた「手」の文化をどうするか/二一世紀は、「文化の共生」と「新しいルネッサンス」の時代
第4章 平和づくり運動と戦争の中の効率主義
戦争は最も効率主義を発揮し、平和の維持はいつも非効率/不戦条約(ベルサイユ条約)の欠点は、自衛のための戦争を認めたこと/第三世界の人々が中心になった「ハーグ平和アピール一九九九」/アジアのほとんどの国々が加盟している非同盟グループがアジアの文化圏をつくる/湾岸訴訟にみる市民参加のうねりと新たな裁判訴訟のかたち/今、非常に厳しい状況に直面している日本の裁判に何を求めるか/裁判という場面を利用して、平和問題を世界に問いかけた訴訟/湾岸訴訟は、裁判所を教育する場であり、司法を国民のものにするアプローチでもある
特別討論 非効率主義からオウム裁判をみる
終 章 我が内なる効率主義との闘い
このまま効率主義を進めていくと、地球環境を破壊し、地球は破綻する/スウェーデンの高福祉社会がとりいれたイタリア方式の民主主義/民主主義を考えるうえで、インターネットがもつ正の部分と負の部分は何か/経済の効率がエコロジーとぶつかり、情報の効率が人間の退化を招くという問題/一番確実で非効率的な方法である真の民主主義を進める新ルネッサンスを
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